​KATOがおすすめする
新しいジオラマ材料サイト

© KATO & MORACO 2019

 
「ジオラマ初心者だから難しそう」「鉄道模型を知らないから作れなそう」なんて心配はT-TRAKには不要です。線路の位置は決まっているので、レイアウトを作るときにまず悩む“レールプラン”の部分はすっ飛ばし、空いている空間を何で埋めるかを想像すれば良いのです。「レールはNゲージ用だからジオラマ部分もNゲージサイズにしなきゃ‥」と頭をカタくすることも禁止です! 作りたいものが浮かんだら、手や目を使って作りながら考えましょう。実際に手を動かすことで「ジオラマ作り」の感覚が身についてきます。
何を作ったらいいかわからない。
どう作ったらいいのかわからない。。
​上手に作れるか自信がない。。。
悩み始めてしまった時は、まず、
作り始めること!
Trainfest2017で展示に参加したKATOのT-TRAKは、ジオラマ作りはほとんど未経験の社員が作ったものです。仕事の合間に作ったものですからたくさんの時間をかけられたわけではありませんが、思い出の風景・作りたい風景を小さなボードにそれぞれ表現しました。
この不思議な形状をしているT-TRAKジオラマは、鉄道模型コンテストのT-TRAKジオラマコンテストでも別の意味で注目を集める一作でした。会場に訪れた方の中で、妙に記憶に残っているという方もいらっしゃるかと思いますが、このジオラマのテーマはSFでもファンタジーでもシュールレアリズムアートでもなく、伊豆・天城山中にある八丁池なのです。
そしてこの作品の作者は、社内で一番ジオラマ作り初心者と言える、加藤浩社長なのでした。
中でも‥
シェーパーシートで八丁池を作る加藤浩社長(55歳)
趣味の登山で度々訪れる八丁池の風景の再現をしたいというのがジオラマの構想でした。池を作るにはT-TRAKをくり抜くか(線路と走行車両と強度に問題がなければ、穴を開けてもOKです)、またはプラスタークロスを貼った池の淵の部分を作るようなやり方が一般的です。
でも加藤浩社長には「自社製品を使ってみたい」という原始的欲求がありました。特にこれから新製品として発売されるウッドランド・シーニックス社のシェーパーシートです。これはアルミホイルを厚くしたような地形作りに最適なシートで、手でクシャクシャと形をつけて、専用の石膏を塗って固めます。自立するのでプラスタークロスを使うときのように土台を仕込む必要もありません。感覚的に成形できるこの製品は、ジオラマ作り初心者の加藤浩社長にもぴったりでした。
T-TRAKボードは木でできているので塗装も簡単です。「土」の地面を表現するため、加藤浩社長は茶色の塗料でボード全体を塗りました。
​使用した塗料はホルベイン画材とのコラボ商品、「地表を造る」の黒茶色です。
同じ色でシェーパーシートも塗りました。
作り進めてゆくうちに、池が正面からもよく見えるようにしたいと加藤浩社長は思いました。幸いシェーパーシートで別体で作られているので、どんな置き方でも可能です。ただし、くぼみの部分にウォーターシステムのディープウォーターを流し込んでいるため重量があり、割り箸のようなものでは支えきれなくなっています。
​ここからじっくりと見せ方について取り組みたいと思ったら、粘土や発泡スチロールなどで崖を作り、水面が正面からもよく見えるようにシェーパーシートを斜めに立てかけて固めてしまう、という方法もあるかと思いますが、加藤浩社長にはそのような発想も時間もありませんでした。
そのときふと目に入ったのが、ジオラマ工作部屋に転がっていた木の根っこ。社員がいつかジオラマに使おうと森の中で拾い、洗ってから消毒して加工したものです。流木ではないので木肌がゴツゴツとしていて、荒々しい天城山の風景にぴったりに見えました。
​「これに八丁池を引っかければいいのではなかろうか‥」と天啓が降りました。常に拾い癖をつけておくと、偶然の出会いが打開策となってくれることがあります。ジオラマ作りには「くだらないものでもとりあえずとっておく」という勿体ない精神が必要かもしれません。
大事なのは技術や経験ではなく、思いつきをカタチにする情熱と、行動する前に悩みすぎないこと。
出来上がった作品は、誰になんと言われようと愛おしい世界でただ一つの宝物です。
​「こんな感じでできちゃうのかー」と思えたら、次の一歩はとても軽い足取りになるでしょう。
Trainfestの会場でも真剣な眼差しで「これは一体なんなんだろう‥」と眺める方もたくさんいました。
番外編 : 米国までの輸送中にちゃんと壊れました。